そう、わたしはあのとき

まるで聞いてなかったかのように
華麗に無視したのだ。

こんなイケメンな彼になんて失礼な事をしてしまったのだろう。

と今なら反省できる。

「あのときは、本当ごめん。今、思い出した。」

しをんは大きなため息をついた。

「さっきからやたらと遅くない？
頭成長してんの？」

む、ムカつくっ！なんなのこいつ！