会えた。__

声も顔も身長も。
なにもかも、ほんとに理想そのままだった。

挙動不審に「はじめまして」と震えながら3回ほどいうと

なんで隠すのと
私のかおを覗き込んできた。

こんなかっこいい顔なんて見れない。
なんて贅沢。。。

気持ちが高ぶっていた。

「歩こうか」
そう言われ言われるがままについて行くと

「手繋がないの?」と言ってきた。

???付き合ってないよね???
やっぱりそーゆー事がしたいだけなのか?

その時は繋がなかったが
手を捕まれ繋がれた。その強引さに
キュンとしてしまった。

「ぎゅーしたいしちゅーしたい、していい???」と
真っ直ぐ前を向きながら笑顔でいっている、
なんて慣れてる男だ。

「できるもんなら」

そう強く言ったが実際こんな不細工にしてくるはずがないと自信があったのだ。