よかった。
いつもの氷悟だ。
大方、私とエリカの話を聞いて心配になったとかだよね。
ふふ可愛いなぁ。
心配しなくても氷悟のことは、嫌いになんてならないのに。
これが嫉妬というものかなぁ。
許嫁という関係があるからこそ私達は、付き合ってないけどさ。
まさか、嫉妬されるとは、。
壁ドンからも解放され、いつものように氷悟に頭を撫でられる。
少し名残惜しいなぁ。
あれだけ顔が近いのは、恥ずかしいけど悪くは、無いのになぁ。
唇まで8センチくらい??
「でもなぁ、最近華実可愛くなってるし、心配だな。」
「うぇ?そ、そうかな。」
は、恥ずかしい。
頭を撫でてきた手は、どんどん下がってきて私の頬を撫でてくる。
「ねぇ、華実 僕ね」
ボソッと遥が呟く。
「え?なに??ごめんなんて…」
遥が頬を撫でてた手で私の唇を塞いだ。
何何??
遥と目があって、、、
口を塞いでた手で私の顎を少しあげ
私の口を塞いだ。
何秒かした後、
ゆっくりと名残惜しそうに唇を離すと
遥は、耳元で
「華実、大好き。」
といった。
私の頭の中は、いっぱいになって
満たされた気分になったんだ。


