~~~修斗side~~~


ゴロゴロゴロッッ!!!!!!!ピッカーーーーン!!!!!”
『きゃっ!怖い…、、、』


やっほー。
俺、高校2年の桐生修斗。
俺は学校で、すごく冷たくて残酷と有名だ。
まぁ、女と付き合ってみて合わなかったら即振るし、顔が無理なら告白の時点で切り捨てる。
そんな感じでいたら、いつの間にか残酷の王子様なんて呼ばれるようになったんだけどさ。


ってか、あそこにしゃがんでる女どっかで見たことあるんだよな。

どこだっけ?

あ、あれだ。1年で可愛くて天然だと有名な平野?とかいうやつか。




「おい!おい!大丈夫か??」



ホントは、スルーしようと思ってたのに、なんか口からそんな言葉がこぼれ落ちた。



え??誰かに呼ばれてる??
『あ!はい!なんでしょうか?!』


なんだこいつ。俺のこと知らねえのか?
怖がりもしなければ、軽蔑もしてない?
なんでだよ。
てか何その返事、爆笑なんだけど笑

「お前雷怖いの?大丈夫か??」


雷怖いの?なんて聞いてどうするつもりなのかは分からないけど、会話を終わらせたくなくて、そんなことを聞いていた。





『えっと、いえ、大丈夫です。』


え、怖くねえの?ほんとに大丈夫かよ
だってしゃがんで動けてねえじゃん。


“ゴロゴロゴロピカーーーン!”
『きゃっ!!』

きゃっ!って、怖いんじゃん笑

「なんだよ。やっぱ怖いんじゃん。お前どっち方面?」


『えっと、、、、あっち方面です…。』


「あ、あっち?じゃあ、俺と一緒か。じゃあ、行くぞ!」

いつもだったら絶対こんなことしないのに、なんかこいつは守ってあげたいと思う。


『え?行くってどこに??』

「いいから黙ってついてきて。じゃなきゃ、はぐれちまうだろ。雷怖いのに1人は嫌だろ?」

学校とかでもこんなことしたことない。
だけど、こいつは守ってあげたいし、
怯えてる姿なんか見たくない。
こいつは、きっと笑顔が似合うやつなんだろうなぁ。


しかも歩いてる時、手繋いでたし。
てか手繋いでたのは、無意識だからなぁ。
こんな気持ち初めてなんだけど。
俺どうしたらいい?


心臓が爆発しそう……。



雨で濡れている彼女に、俺は、
「家近いから、シャワー浴びてけば?
そのまんまで帰ったら風邪ひくぞ。」
と言っていた。

なんか俺、変だ。



俺、こいつのこと好きなのかな。