私は頭の中がハテナで埋まる。
「俺の名前は、渡辺 珀。高校3年。バスケ部。」
「…」
急に自己紹介をしだす先輩。
…2歳も年上だったんだ…
そして、この容姿にバスケ部か…。
モテないわけがないよね…
そんなことを考えてると、
「なんでもしてくれるって言ったよね?」
先輩は楽しそうにニコニコしながら私を見る。
なんだか、、可愛い。
「じゃ、珀先輩って呼んで?」
え、、
あんなに楽しそうに言うものだから、もっと衝撃的なものが来るのかと思ったら、
普通なものが来て逆に驚いてしまう。
「そんなのでいいんですか??」
「そんなのってなんだよ!俺のこと名前で呼ぶ人なんてレアだぞ」
また可愛い笑顔でそういう先輩
「ここで会ったのも何かの縁かもしれないし、百合ちゃんだけには名前で呼ばせたい」
だけ、、か。
なんか、凄く嬉しい。
「…珀、先輩」
名前呼ぶだけでも緊張してしまうのはなんでだろう。
「なーに」
二人きりの空間で、何してるんだろ私達、なんて思うけど
なぜだか、まだ話していたい。
何この気持ち…

