放課後、部活に所属していない私はいつもはすぐ帰る。

でも今日はそれが出来ないみたいだ。


「ねえ、佐藤さん。ちょっといい?」


不機嫌な声でそう尋ねるのは


案の定、今日何度も目があった子だった。


名前は……か、なちゃん?だっけな


その子以外にも、2人、女の子がその子の後ろについていた。


この呼び出しはもう慣れている。


なんの呼び出しかももう分かっている。


きっと、私になにか文句があるんだろう。


私が連れていかれたのは、人通りの少ない廊下。


これじゃ、暴力を振るわれても誰も助けには来ないな、、。


なんて、まだ何もされてないのに考えてしまう私は異常だと思う。