キミは可愛いコ





その後、移動教室でも、お昼に、購買へ行っても1度も会えなかった。


休みかなって思ったけど


休みだとファンの子が騒ぐだろうし、多分学校には来てる。


なんでこういう日に限って会えないんだろう…


ついてないな。


予鈴がなり、みんなゾロゾロと帰っていく。


「あんたが可愛くなって、渡辺先輩、どんな反応すんだろーね」


放課後、教室に残ってる私達はそんな会話をする。


珀先輩に会った時のことを想像しようとするが、全くできない。


気づかないかもしれないし、前の方がまし…とか言ったりするのかな。


まず、今日会えるかもわからない


「百合がモテたらヤキモチ妬いちゃうかもね?」


…ヤキモチ


誰かもそんなことを言ってた。


「…ヤキモチって何?」


なんとなく前の時もこう思った気がする。


かなちゃんは、え?みたいな顔をしたあと、考え始める。


「…気になる人とか、好きな人が、自分じゃない男の人話したりしてる時、ムカついて、モヤモヤするみたいな」


そんな感じーなんて言ってくれたけど、あまり理解ができていない。


だって、珀先輩にとって私は、気になる人でも好きに人でもないから。


「あ、じゃぁ、もし渡辺先輩が違う女の人とハグしてたらどう思う?」


急に衝撃的な質問に驚いてしまうが、咄嗟に


「…嫌だ」


その言葉が出てきた。


「だよね。それがヤキモチだよ。そのハグしてる相手が自分だったら全然ムカついたりしないでしょ。」


……なるほど。


つまり、好きな人が自分以外の人と…その、、イチャイチャしたり、、付き合ったりしたら嫌だ、、みたいな感じか。


「…だとしたら、なんで珀先輩はヤキモチ妬くの?」


「…さぁ。知らない」


かなちゃんは、フイっと顔を背け、窓の外を見る。


なんか、、可愛い。