4時間の授業が終わり、昼休みに入る。


いつも通り、自分の席でカバンを開き、お弁当を取ろうとすると


……あれ?


「…」


ない


私は何度もカバンの中身を確認する。


「…忘れた」


誰にも聞こえないくらいの声で私は呟いた。


そう、お弁当を忘れてしまったようだ。


この間、色々あったかなさんも珀先輩のことかなり好きみたいだし、


またいじめ…みたいなことするようには思えない。


から、ただ単に私が忘れてきたのだ。


今の空腹では下校までもつ気がしない。


…購買行こう。


そう思い、財布を手に持ち、教室を出た。