「…………で?何?」

苺ちゃんと体育館裏に来た俺。

「組、抜けたのかよ。」

「……抜けたけど?」

「何勝手に抜けてんだよ。」

苺ちゃんは横に落ちていた缶をおもいっきり蹴った。

「俺の勝手だろ?」

苺ちゃんは俺に近づいてきた。

「……まだ決着ついてねぇじゃねぇか!」

『バシィ』

「…っつぅ…」

何回くらっても苺ちゃんのパンチは痛ぇ。

「決着……?苺ちゃん本気で言ってんの?」

俺は立ち上がって制服についた砂を払った。

「ついてねぇだろ?てめぇが抜けたせいで、決着がつかねぇんだよ!」

「決着なんかずっと前についてるじゃねぇか………」

「……はぁ?」

俺達は睨み合ってる。

「京介と綾香が死んで、決着ついたじゃねぇか!てめぇらの仲間を俺が殺して終ったじゃねぇか……」

『仲間』…その言葉を聞いて苺ちゃんの手は震えだしていた。

「………お前を……宮野和詩を殺さねぇと、私の中では何も終わらねぇんだよ!」

「そんなこと言ったら俺もだ。…京介と綾香を殺したのが苺ちゃんなら、俺の中でも終わってねぇよ…。」

俺だって、許したわけじゃねぇ。

「じゃあ今からでも遅くねぇ。決着………つけねぇか?」

それは…………

「無理だ。俺はできねぇ。」

「………今さら何言ってんだよ。てめぇは1人殺してんだよ。怖がることねぇじゃねぇかよ!!」

「…俺は、約束したんだよ…………………………………。」

そう………俺は………………