「キス以外はなんもしてねぇよ。」

「何だー。つまらんのー。」

「でも、お前らもだろ?」

尋なんか、1ヶ月続く事なんてあまりない。

今回は相当、本気らしい。

悟は中学から佑芽と付き合ってるけど、そんな話しは聞かないし。

「それは、そうだけど…………。」

「それとさ…話し変わるけど、ちょっと聞いてくれねぇ?」

こんなこと本当はいいたかないけど。

「何だよ……」

「絶対笑うなよ?…」

コクンと頷く二人。

「………俺、柚姫といると、Sになる…。」

「………アハッハッハッ」

「ヤバい、腹痛い!!」

笑うなって言ったのに、大爆笑。

やっぱり言うんじゃなかった。

「つか、どうゆう意味?」

「……なんか、柚姫が赤くなったりするとキスしたくなるったり……?」

「和ってそういうタイプじゃねぇじゃん!!」

いまだに笑い続ける二人。

「笑うなって!」

二人が落ち着くまで、一旦待つことにした。

─────────────────…………

「やべぇ、まだ腹痛ぇ」

「…あっそ。」

笑い転げる尋はほっといて。

「でも別にいんじゃね?」

悟はもう笑ってなかった。

「だってよ、好きな奴ほど苛めたくなるもんだぜ?」

珍しく悟が良いことを言った。

「そうかもしんねぇけど。」

そう言った直後だった。

『ガタッ』

ドアのほうで物音と声がした。

俺と悟は尋を置いてドアの方へ行った。

『キィー』

「キャァァア!ごめんなさい!ごめんなさい!」