その言葉にまた反論する俺。

「そんなことねぇし。」

柚姫の体を上に向かせた。

「和詩……?」

その声を聞いて柚姫にキスをした。

「でも俺は柚姫にキス以上の事はしねぇ。」

「………ごめん。……和詩は、違ったね。」

柚姫がやっといつもみたいに笑ってくれた………。

俺は柚姫の隣に寝っ転がった。

向かい合った俺達は何度も何度もキスをした。

唇が触れるだけのキスもあったし、深いキスもした。

「……ンッ…。和詩…苦しぃ…。」

「わりぃ。でも、柚姫が可愛いから…。」

そう言って柚姫の頭を優しく撫でた。

何回キスをしただろう。

わからないけど、俺達はお互いを愛してる。

それだけでも俺は嬉しかった。

俺はまた柚姫にキスをした。

「……ンッ。…和……詩ぃ…。」

柚姫が上目遣いで甘い声を出す。

「柚姫……」

チュ…と音を出して唇を離した。

「可愛い…」

笑いながら柚姫をみた。

「…その口、うるさいッ!」

今度は柚姫からキスしてきた。

長いキスの途中。

「柚姫!いるー?」

そのままドアを開けたのは、尋だった。

「……………………………………」

「…………………………」

「……………おっ、お邪魔しました………」

尋はそっとドアを閉めた。

「亜依!聞いて!」

ドア越しに尋の声が聞こえた。

あいつ……亜依に言うつもりかよ………。

「ねぇ、和詩。」

「ん?」

少し戸惑いながら柚姫は続けた。。

「ここ……きえてるよね……。」

柚姫は首筋を指差した。

「キスマーク……」

約束……してたな。

「…ちゅぅう」

俺は柚姫にキスマークを残した。