「柚姫───!」

「よそ見してんじゃねぇ………よ」

『バシッ』

…………私の…せいで…皆、怪我してる……?

「和君!もういい……もういいから、もう、いいから……」

それ以上傷つかないで。

「…!!ちょっ……やめて。」

「それは…無理。」

「…………………………………………イヤァァアァァァ…………………………………………」

私の悲鳴は和君の元へ届いているのだろうか。

「……嫌だッ!…やめて。」

私の声はそいつらには届いてない。私はそいつ等を蹴った。

「いってぇな……。足押さえとけ。」

私の一番近くに居た人達が私の足を押さえると、そいつ等は胸を触ってきた。

「やめて……触んないでよ!」

…………………そして気付いた。…………………………………和君が見てた。…………………………………………………………

「テメェ等ぁぁあ」

…………………

「…見ないで…………。」

小さな声で呟いた、涙を流して。絶対、和君には聞こえてない。

「本当にデケェな…完璧。」

和君を挑発するように胸を触ったり、顔を埋めてきた。

「イヤッ」

私はさっきから拒んでいるがそれも無意味にされる。

でもこいつ等は…人を玩具のように扱って……。私は絶対こんな奴等には負けない。……絶対和君が来てくれる。

「泣きそうな顔して……」

…………!!

「嫌ッ!」

『チュゥ……』

キスをされた。

「やめて!気持ち悪い!」

「だから無理だって!こんな綺麗なの目の前にヤらねぇ訳にいかねぇよ」

今の私には何も残ってなくてほとんど、何も着ていない状態だった。

……もうダメだ。嫌だよッ。私………。

助けて欲しかった、、、、、けど、皆が傷つくなら私はもういい。


もう、私無理だ………

力が抜けてきてもう反抗できない。

その瞬間終わりって思ったんだ。