学校が終わって、俺と悟は小さな、公園のベンチに座った。

「苺チャンかぁ……説得しないとなぁ」

悟は俺の方を向いて、言う。

「うん…そうだな。でも、苺チャンは説得してどうにかなる…って子じゃなさそうだぞ?」

俺達の会議は長く長く続く。

……会議の結果……

苺チャンのする事全てを無視。

それしか、できない。けど、柚姫に言うこと………言わなければならないことがある。

『1人で溜め込まないこと。』

『無理………しないこと。』

「じゃあ、明日話すぞ!」

腕を伸ばして体をほぐす。

「わかった。じゃあ、明日。」

そういって、俺達の会議は終った。

帰り道、柚姫からの電話が鳴った。

『和君?明日は今日と同じ時間でいい?』

『うん!いいよ。柚姫………大丈夫?』

『大丈夫だよ?心配かけてゴメンね?』

『いいよ♪柚姫が大丈夫なら。でも、1人で溜め込まないこと。無理しないこと。……これは、守って?』

『ん……わかった。じゃあね!』

柚姫は電話をきった。

伝えることは、伝えた。後は、苺チャンから柚姫を守る。

……………………

それだけ。

家についたら、自分の部屋に行ってすぐに

寝てしまった。