朝、いつもより、遅く学校へ行く。

今日から、柚姫と一緒に、学校へ行くから。

「行ってきます」

でも、行ってくるって言ったのに、玄関をあけたときに俺は、固まる。

「オハヨ!」

柚姫が、元気良く俺の前に、出てきた。

でも……柚姫を見た瞬間嫌な予感がした。

「…どーした?和君…?」

柚姫の声がして、我に変える。

「んっっ?あぁ……なんでもないよ。行こ?」

そう言った、俺の横を、ピタリとつく柚姫。

俺は、そんな柚姫を見て笑う。

そんで、

俺は、柚姫の手を握った。

「行こ!」

一言言った。

手を握られて、ビックリしたのか、柚姫は下を向いた。

俺の顔を見た柚姫。

そのまま手を繋いで、学校を行く。

下駄箱で靴を脱ごうとしたら、柚姫の動きが止まった。

「柚姫?どうした?」



……………………




『別れろ』

そうやって柚姫の下駄箱に書いてあった……

「………柚…姫……?泣いてるの?」

柚姫の顔には、涙が、流れてた。

「……」

柚姫は何も言わずに1人で泣いていた。

「柚姫?気にするなぁ。俺は柚姫を守ってくって決めたから。
俺はいつでも柚姫の味方だかんな?」

柚姫が俺の肩に持たれて声を押し殺して泣いた。声を出さないのは、柚姫なりの、強さ。

そんなことをするのは、あいつしかいない。

涙を流したまま、教室に入った俺達。

やっぱり…

教室の中には、

……………