『和詩。

今この手紙を読んでいるお前は何歳になっているんだろうか。
これを読む時、お父さんはもうこっちの世界にはいない。
突然だかお父さんの好きな言葉を教えてやる。


自分らしく生きる事。


お前が大きな壁にぶつかったとき、この言葉を思い出して欲しい。
お父さんが苦労したときに自分らしく生きたからだ。


それとな、もしお前に大切な人ができたとき、その人を守ってあげて欲しい。

お父さんからのお願いだ。
お父さんはお母さんを守り、そして沢山の愛で包んでやった。

和詩には、その思いを受け継いで欲しい。
本当は自分で伝えてあげたかったが、そうもいかないからな。

和詩、お前は誰よりも強くなれ。
強く、優しい男になれ。

お父さんはいつでも和詩のそばにいるからな……。』