「…なんで?」

声に出せたのは、たったひとこと。


「なんで、じゃないですよ。あんな手紙出しっぱなしのまま、勝手にいなくならないでください。」

涙が止まらないせいで、ろくに喋ることもできない。

「僕、気づいたんです。」

やめて。

「手紙を読んで、あれ?と思って。」

言わないで。

「そして今、確信が持てました。」

やめて、お願い!やめて…

「美桜先輩は、」