ーなんかさ、変だね。
分かってるのに止まらないー


1、暁 隆誠という人気者。side→奈草日和

春から高校生になる私は、親友のりっちゃんと胸を膨らませていた。
「りっちゃん!りっちゃん!高校生活って、どういう感覚なんだろね。」
「んー。感覚って、言われてもね。楽しんじゃない?」
「そうなんだねぇ。恋もできるかな?楽しいかな?」
「それは、その人しだい。それにしても日和、よくがんばったね。」
「そうだよ!がんばった!フルパワーだよ!りっちゃん!」
そう、この私、日和は、めっちゃ頭のいい東高校に合格できたのだ。
私は、りっちゃんよりも頭が良くないからとってもがんばったのだ。
「なんてったって、この東高校は、制服が可愛くて、それはもう最高なんだもん。」
「はいはい。そろそろつくよ。降りる準備して。」
「わかったー。」
そうして、見えてきた東高校は、とっても綺麗だった。
「わぁ。素敵😍」
「ほんとだね。早く行くよ、後がつっかえる。」
学生用の玄関を入ると人がありみたいにみえた。
「うわ。りっちゃ……。」
(あれ、りっちゃんがいない。どうしよう。迷っちゃった?)
そう、思っていると上から声が聞こえてきた。
「大丈夫?」
「え?あ、はい。すみません。道に迷って……」
すると、男の人は、あははっと笑った。
(爽やかな笑顔だなぁ。)
そう、見ていると
「まよったの?1年だよね?俺も1年。暁隆誠って言うんだ。よろしくね。」
「え?あ、私は、奈草日和っていいます。よろしくお願いします」
「おっけ。ひよちゃんね。ところで何組?」
「ひよっ……えと、3組なんですが……」
「そうなんだ。おれも3組。よろしくね。」
「よろしくお願いします!!」
「敬語やめようか笑。隆誠ってよんでね。」
「は、うん。」
そうして、私達は、3組についた。
隆誠が入るとクラスには、黄色い歓声が響いた。
「きゃぁ。隆誠くんだ。」
「あの、野球で有名な?」
「そうそう。推薦出来たらしいよ!」
(そうだったんだ。。知らなかった)
そうして、隆誠は、1日で人気者になったのだ。