俺と凪咲は気を晴らすために喫茶店に行った。
もうとっくに閉店してたけど行くあてがなかったから喫茶店に足を向けていた。
空いてないと分かりながらも誰かに俺達の気持ちを聞いて欲しかったからだ。
今日の1日は忘れたいけど忘れることが出来ない日になった。
心の整理が出来る間もなくただひたすら父親の言った言葉を理解しようとしていた。
「な、凪咲?」
「ん、なに?どうしたの?」
「俺たちって、、、」
「うん、、、」
「いきなりすぎて理解に苦しむんだけど」
「それは私も」
喫茶店までの道中気まずい雰囲気が二人を包んでいた。

喫茶店に着くと空いてないはずの店内に明かりが付いていた。

ガラガラ

「あ、凪ちゃんいらっしゃい」
「おばさん、店は終わったんじゃないの?」
「うん、終わったけど。洗い物とかしてたらこんなに遅くなったの」
おばさんの様子がおかしいって俺と凪咲は気づいていた。

「まあまあそこに突っ立ってないで座って?」
そう言われると二人はいつも席に座った。