私が初めてあなたに出会ったのは夏の日の夜でした。

その日家が荒れてて、本当に消えてしまおうとあの橋に行ったのです。

誰もいないと思ってたあの場所には先着が居ました。

それがあなたです。

私に気づいたあなたは驚いた顔をしてからニコッと微笑みましたね。

それはきっと私が泣いてたからでしょう?

あなたは私の隣に来ると何も言わずに空を見上げました。

私もつられて見上げると見たこともないような星空が広がっていました。

しばらくの間私はその幻想的な世界に入り込んでいました。

あなたはそんな私を見て

「綺麗だね」

と呟きましたね。

突然のことに私はあなたを見つめるとあなたはまた微笑みました。