「そうです。裏設定的には、人間の男性も魔女のことを好きだったんですけどね。でも、イメージモデルのモネさんもハーフですし、魔女っぽいのもいけると思うんです」
招待状も結婚式を意識して、ケータリングも魔女や雪の結晶等をイメージしたものに。
来場者さんにサンプルをプチギフト風にして渡したら喜んでもらえそう。
そうやって思いつくままに口にしていたら、東雲部長は顎に手を当て視線をテーブルに落とした。
「実は、企画部の東條さんからパッケージは白いアネモネの花をモチーフにしたものだと聞いている。現在は微調整の段階らしいが、白いアネモネは確定だと言っていたな」
「そうなんですね!」
花をモチーフにしたデザインというのは耳にしていたけれど、もうそこまで決まっているのか。
早く実物が見たくなり、期待に胸が膨らむ。
「魔女が上品であれば確かにイメージとかけ離れてはいない。その上、白いアネモネか。発表会のテーマである結婚式からも外れていない」
ひとりごちるように唇を動かし、その瞳がふと持ち上がって私に向けられた。
そして──。
「向日、お前の案でいけるか、週明けのミーティングで相談するぞ」
「えっ!?」



