青夏ダイヤモンド



クリスマス当日の脩との待ち合わせは駅の改札前だった。

同じように時計や携帯を気にしながら人待ち顔の人が多くいるし、目の前を歩いて行くのは幸せそうなカップルばかりだ。

私も彼氏待ちの彼女に見えるんだろうか。

バイト代で買った脩へのプレゼントがバックに入っていることを何度も確かめた。

更に新しい服も買えたのだけれど、彼氏とのデートならこれだ、と店員さんから随分おすすめされたふわふわとした白いニットワンピースだった。

ベージュのブーツも合わせると良い、と言われるがままに買ったはいいけど、こんな格好したことないから家を出る時に祖父にギョッとされた。

店員さんには似合っていると絶賛されたが、リップサービスが入っているに違いない。

スカートの丈が短いんじゃないかと、さっきから裾を伸ばしてみている。

少し早く着いてしまったけど、改札から人が大勢出て来るたびに、そちらに視線を向けるが、脩の姿はまだない。

時計を見ると、待ち合わせ時間を既に過ぎていた。

携帯を見ても連絡はきていない。

電車が遅れているというアナウンスはないけれど、次の電車で来るのだろうか。

まさか、連絡できないような何かがあったのだろうか。