死んだら、天国で七海くんに会えるかな‥?
反射的にギュッと瞳を閉じ、一瞬そんなことを考えた。
だけど、次の瞬間 あたしは何かに包まれていた。
それは、そう、眠る前のミストに包まれたような、あの感覚と同じだった。
恐る恐る瞼を開けた。
目の前でカエル男は、目を見開いて凝固したように突っ立っていた。
霧が どんどんと何かの形を作っていく。
それは、あっという間に人の形になって
「だから、オレは言っただろ?カッとなって言葉遣いが悪くなんのは、ロナの欠点だってな。命取りだぜ、ったく‥。」
黒いシルクのマントに身を包んだセトが現れた。


