部屋番号は分かっていた。 予めメールが届いていたんだ。 お店の人に事情を話せば、警察沙汰になる。 それは、避けたかった。 親や先生に知られればチヒロが辛い思いをするし、あたし自身も共犯者として扱われる。 もし、サイアクの事態を招いていても、自分達だけで、なんとかしようと思った。 それが安易な考えだと、その時は気付くこともなく 「七海くん、24番の部屋!」 「分かった!」 あたしと七海は、一目散にチヒロがいる部屋に向かった。