Bloody Kiss♡

 

部屋番号は分かっていた。

予めメールが届いていたんだ。


お店の人に事情を話せば、警察沙汰になる。

それは、避けたかった。


親や先生に知られればチヒロが辛い思いをするし、あたし自身も共犯者として扱われる。

もし、サイアクの事態を招いていても、自分達だけで、なんとかしようと思った。

それが安易な考えだと、その時は気付くこともなく


「七海くん、24番の部屋!」

「分かった!」


あたしと七海は、一目散にチヒロがいる部屋に向かった。