両手で押さえた頭頂部が徐々に膨らんで来た。
その膨らみは見る見るうちに、頭ひとつ分の大きさになった。
苦しそうにこめかみを抑えて、店長は呻き続けている。
その醜い姿から視線を逸らせることが出来ず、あたしは目を見開いたまま、ただ固まっていた。
突如、メリメリと音を立てて膨らみに亀裂が入った。
次の瞬間、亀裂はパックリと左右に別れ、中から何かが出て来た。
頭、肩、腕、胴体‥。
少しずつ、姿を現していく。
まるで、爬虫類の脱皮みたい。
光沢のある緑色の顔をもつ何かが、黒いマント姿で あたしの前に立った。


