Bloody Kiss♡

 

両手で押さえた頭頂部が徐々に膨らんで来た。

その膨らみは見る見るうちに、頭ひとつ分の大きさになった。


苦しそうにこめかみを抑えて、店長は呻き続けている。

その醜い姿から視線を逸らせることが出来ず、あたしは目を見開いたまま、ただ固まっていた。


突如、メリメリと音を立てて膨らみに亀裂が入った。

次の瞬間、亀裂はパックリと左右に別れ、中から何かが出て来た。

頭、肩、腕、胴体‥。

少しずつ、姿を現していく。


まるで、爬虫類の脱皮みたい。

光沢のある緑色の顔をもつ何かが、黒いマント姿で あたしの前に立った。