「んー♪いい眺め。もしかして、それ勝負パンツ?」
─ え?
突如 聞こえてきた声にビックリして見下ろすと、見知らぬ男が立っていた。
彼は、まるで覗き込むように あたしのことを見ていた。
「ほら、止まんなよ。どんどん上がって。じゃなきゃ見えにくいじゃん♪」
そう言って、その男は、あたしの真下にしゃがんだ。
「ちょ!あっち行ってよ!変態!」
梯子の中腹で昇ることも降りることも出来ず、狼狽えてしまった。
そんなあたしを楽しむように、彼はクスクス笑うと
「お嬢さん、死ぬ気だろ?」
って、嬉しそうな笑顔で訊いた。


