翌朝、目覚めると隣でセトが眠っていた。

あたしの腰には彼の腕が廻されている。


─ コイツ、調子に乗りすぎやん‥


そんな反発的な感情は確かに胸にあるのに、何故だか嫌悪は感じなかった。

あたしは、彼の寝顔を見つめた。


もし、出会い方が違っていれば、素直に一目惚れしていたかもしれない。

そう思ってしまうくらい、外見だけはカッコイイのに‥。


─ え‥?


寝ぼけているのか目を閉じたままのセトは、腰に廻した手をお尻へと滑らせた。