「すきだろ?こういうこと‥。」


耳元で、甘く囁く声。

羽毛の掛け布団の下、繊細なタッチで 一糸纏わぬあたしの肌に触れる指。


「やだ‥。お願い‥、ヤメて‥?」

翻弄されるように、艶めいた声で喘いで

「なんて言うと思う?あたしが?あほか、変態っ!」

もう一度、セトの手を払いのけ、あたしはベッドの端へと逃げた。


DOKIDOKIと胸が騒いでいる。

怒りと羞恥の不協和音。

きっと、紅潮しているだろう頬を誤魔化すように、あたしは攻撃的に彼を睨み付けた。