その時、思い出した。 セトの屋敷で口論になった時の彼の言葉を‥ ─ 一生、オレの傍にいたいなら話は別だけどな。どの道それは不可能だ ─ まるで、最初から こうなることを予測していたみたい。 「産むなとは言わない。ただ、子どもの誕生は、オレの消滅だ。その覚悟がロナに出来るのか、それが心配なだけだ。」 セトと赤ちゃん。 どちらを選んでも、どちらかが居なくなる。 こんな苦しい選択をしなきゃいけないなんて‥ 嬉しいはずの妊娠をココロから喜べないなんて‥