「スプリガンをマリィの城に送ったのは、女神様だよ。ね、アモレ。」
「うん。魔王との賭けだね、エロース。」
「けど、ダメだったね。クピドー。」
「そうだね。ダメだったけど良かったね。キューピ。」
「うん、幻惑鳥が鳴いたよ。でしょ?アンジェ。」
彼らの会話で、スプリガンは女神の使いだと分かった。
でも、なんでイケメンに?
それに、女神って?
訳の解らない会話もそうだけど、いちいち名前を呼び合う習慣も何とかして欲しい。
「とにかく、分かるように説明してよ。あ、名前を呼び合うのは今から禁止ね。」
彫刻とは言え、天使相手に上から目線で指図した。


