Bloody Kiss♡



「ロナ、君に 一目惚れなんだ。愛してる。」


「ねぇ、ロナのすきなジンジャーエールで二人の出会いに乾杯しようよ♪」


「その愛らしい唇にキスする特権をオレにくんない?」


「一生ロナだけ。幸せにするよ。」


降り注ぐラブコール。

感覚が麻痺しそうになる。


誰がいい?

みんなステキ!

誰を選ぶ?

どうしよう‥

どうしよう‥


悩みながら、頭のどこかで疑問が沸々と湧き上がっていた。

なのに、その疑問を何かの力が封じ込めようとしている。


── どうしよう‥


あたしは両手で耳を塞ぎ、ギュッと目を閉じた。