その門は、客人を招いているかのよう、音を立てず開いた。
あたしは、恐る恐る中へと入った。
そこは、果樹園でも花畑でもなく、ただただ真っ白な空間で、霧に包まれた時のような白さとも違う澄んだ純白の空間だった。
どの方向に進めばいいのか分からず、立ち竦んでいた。
すると、どこからか子ども達の声が聴こえてきた。
「ウフフ♪さすがだね。クピドー。」
「さすが、アンジェ。キミの予想通りだね。」
「予想通りだったでしょ?キューピ。ここに辿り着く人間がいるってさ。」
「辿り着く人間がいたね。アモレ、彼女なら大丈夫だね。」
「大丈夫さ、エロース。きっとね。」
「きっと、ぼく達を見つけられるね。ウフフ‥。」


