履き慣れないパンプスに何度も足を取られつつ、行儀良く並んだ向日葵を見つめて、ふと思い出した。 アツヤとの初デート。 初夏の頃、ふたりで向日葵畑に行ったんだ。 話の流れで、あたしは、元カレとの別れの原因を打ち明けることになって 「カッコイのは最初だけやもん。男ってみんな、そうなん?最初にカッコつけるなら、最後まで通して欲しいし。」 不満を口にすると、アツヤは 「みんながそうとは限らんやろ。てか、オレを他の男と一緒にすんなよ。」 そう言った。 ─ でも‥