「きゃっ!」

悲鳴と共に、咄嗟に左手で胸を覆い右手を剥がれた掛け布団へと伸ばした。

「返して!てか、見るな!!」

片手じゃ隠しきれない胸は、無残にも彼の意地悪な視線を浴びている。

どうしていいか分からず、伸ばした手を引っ込めて両手で胸を隠した。


腰から下は、まだ露になっていない。

この変態が これ以上掛け布団を ずらさない限りは。


「なにがしたいん?マジ、返してよっ!」

「ん?面白いことゆーじゃん。ここにある物は全部、オレの所有物だし、返す義理もないけどな。でも、条件を飲んだら、身に纏う物を与えてやってもいい。」

冷静な顔で答えて、彼は

「オレ様専属のメイドになれ。そのじゃじゃ馬を調教して、ドMにしてやるから。」

って、言った。