身長、体重、スリーサイズは勿論、髪の色や顔立ち、家庭環境や性格etc‥。
色んなことが何百ページにも渡って、ギッシリと詳しく書き連ねてある。
ざっと目を通したページだけでも、その内容の殆どが自分に当てはまった。
殆どって表現したのは、あたし自身にも分からないくらいに細かいことが書いてあったからで、例えば、爪の幅やおへその深さ等、計測したこともないようなパーツの数値まで載っていたんだ。
「お前が爆睡してる間に、全身のあらゆる部分は計っておいた。何かひとつでも当てはまらないものがあれば、魔王はお気に召さないからな。」
セトは、まるで当然のことのように話しているけど
「全身って‥。信じられへん!サイテー!」
腹が立ったあたしは、本を閉じた。


