気付けば、あたしはベッドの上に横たわっていた。
─ ここ、どこ‥?
体を起こして部屋の中を見回したけど、全く見知らぬ場所だった。
真っ白な空間。
ビルトインクローゼットの扉以外、何も無い。
広い部屋のど真ん中に、今 あたしが体を起こしたキングサイズ程の大きなベッドと、天井にシャンデリアがあるだけ。
窓には黒いカーテンが掛かっていて、夜なのか朝なのかも分からない。
「てゆーか、なんでよ‥。なに?これ‥。」
悪戯されたような痕跡は感じなかったものの、あたしは裸だった。
今はっきりと目覚めた脳で、その事実を認識した時、急激に恐怖感が襲って来た。


