「はい?添い寝って?」 ─ まさか‥ イヤな予感が瞬時に過ぎった。 「正確には、抱きしめて‥か。」 楽しそうに答えているけど、あたしは笑えない。 全裸で眠った夜も、セトはずっと傍にいたってこと? しかも、ミストに化けて、あたしに抱きついて‥? 「サイテー!変態!」 拳を握り締め、勢い良く立ち上がった。 本気で殴ってやろうと思ったんだ。 なのに、セトは急に真顔になって 「帰るぞ。」 って、言った。 「今夜の半月が雲に隠れる前に、お前に奉仕させてやるよ。」 って‥。