女子のA種目は、ドッヂボールの決勝を残したまま全て負けてしまった

悔しかったけど、クラスの女子のみんなとの距離が縮まった気がした



その後、祐介のサッカーが決勝まで行ったと聞き応援に行った

相手は3年生

始まる前、自動販売機でジュースを選んでいる祐介に会った


『決勝すごいじゃん』

「あたりまえだろ」

『勝てそう?』

「勝てそうじゃなくて、勝つの」

『頼もしいじゃん、応援してるから頑張って。これ奢り!』

そう言って私は祐介が好きなスポーツドリンクを手渡した

「さんきゅ、頑張れるわ」