あなたにただ...



『歩けるって』

「歩けないからこうしてんでしょ。少しは素直に頼れ」

『だって、恥ずかしいし』

「恥ずかしいも何もないだろ笑」


大勢の目線を感じながらお姫様抱っこされた私は祐介と一緒に保健室に向かっていた







【熱中症かしら?少し休んでいきなさい】

『でも、午後はドッヂボールの決勝があるんです』

【そう言われてもあなたの安全が最優先だから】

『えぇー…』

「いいから大人しく寝てろ」

『でも… 「でもじゃない」

『はい』

半強制的に寝かせられた私は夢をみた

そう、あの日の