『明日、世界が滅ぶってさ…』
君は優しい声でそう呟いた
俺は下を向いていた顔を上げてゆっくりと息を吸う
そして君の隣に立つ
微かに震えて泣きそうな声の君に俺は照れながらブレザーを脱いで君の身体を包み込む
『君がそんなになるなら傍に俺がいるよ』
まるで
俺自身に言う様に君に言った
でも
君は首を横に振る
『離れないでってなんで分かるの?』
『………何となく⁇君だから分かる』
君の震える手が俺のシャツを掴む
俺は一瞬動揺した後ため息混じりに笑った
『分かった!』
『え?………⁇』
明日
もし
世界が滅ぶなら
終わるとするならその時は
俺が傍にいるよ
俺はこれを最後にペンを置いた