「ちょ、お母さんあの部屋は…」
そう、あの部屋には私が集めているNEWSのグッズがたくさん並べられている。
「大丈夫よ!あなたの部屋に片付けておいたわ。」
お母さん。また勝手なことしてー!!
でもNEWSと一緒に暮らすなんて私殺されるっ!!
「はぁーい。」
私は手越さん達を部屋に案内すると自分のベッドに思い切り寝転がる。
「はぁ…今日は凄く疲れるなー。」
ふっと瞼を閉じるといつの間にか眠っていた。
ーー 手越 ーー
はぁ。メンバーがそれぞれ自分の荷物をまとめているところ、俺は一人ため息をつく。
それに気付いた慶ちゃんは、
「あれ?手越がため息つくなんて珍しいんじゃない?何か悩み事?」
「いやぁ、あのさ。みんなに聞きたいんだけど未来ちゃんの事についてどう思う?」
「んー俺は可愛いし優しい子だと思うなぁ~」
とまっすー。
「俺は興味ない。」
とシゲ。
「なんか表情がコロコロ変わって面白いよね。」
と慶ちゃん。
「そういう手越は?」
「俺は…なんか引っかかる。」
「まっ、でもこんなところで悩んでもしょうがないよね~」
そうだな。深く考えるのはやめにしよう。
「おう!そうだよなー!」
俺は違うことを考えることにして自分の荷物の整理を始めた。
ーー 増田 ーー
手越がため息つくなんて珍しいなぁーと思っていたら慶ちゃんが迷いもなく聞き、その理由は何となく分かっていた。
未来ちゃんの事だ。
大丈夫かな?あいつの事だから未来ちゃんを好きになったりしたら大変だな。
一応お母さんの承知はあるけどそれはマネージャーさんも許してはくれないだろう。
でも俺にもその気持ちがちょっとだけ分かる。
未来ちゃんには何かほかの人とは違うオーラが出ていたからだ。
俺達がこの家に来ることになったきっかけは、小さなものだった。
俺達はロケの休憩時間に、近くの公園で静かに泣いている女性を見つけた。
その女性は今にも倒れそうで、顔色がとても悪かった。
それで心配した俺のマネージャーが話に行った。
「大丈夫ですか?どうしましたか?」
「っ…ひっく、な、だ、大丈夫っ…です…」
俺はそんな女性を放っておけなかった。
「大丈夫じゃないですよね?よければ話してくれませんか?」
俺は興味があったがそれだけではなく何故か体が勝手に動いていた。
その女性は静かに顔を上げると、目を大きく見張った。
「っ…も、もしかして…NEWSの…」
俺は多分知らないだろうと思い声をかけたから驚いたがすぐにニコッと笑い、
「そうです。増田といいます。それで、どうなさったんですか?ここじゃあれだからあそこのベンチに移動しませんか?」
俺はメンバーに連絡を入れ、その女性と話をした。
「実は…今日娘が学校で急に倒れて、すぐに総合病院に運ばれたんです…私も仕事を切り上げて病院に向かったら娘は元気に看護婦さんと話していてほっとして何分か病室の前に立っていたんです。そしたら後ろから担当の先生に声をかけられて……そして……っく…」
俺は弱々しい女性の背中をさすりながら話を聞いていた。
「娘は…脳に悪性の腫瘍が見つかって…っ…もう……手遅れ…だと……っ…でも娘はそれを知らなくて……あと半年……残り……っ…で、…手術をして助かる確率は…1%で……」
「……今はまだ辛いと思います。お母さんが決意したら娘さんに伝えてあげてください。そして娘さんの好きな生き方を選ばせてあげてください。今1番支えてあげられるのはお母さんしかいないんですから。」
俺は思わず言ってしまった言葉に失礼だと思い
「…勝手に口出ししてすみません。じゃあ」
と言って現場に戻ろうとした時
「待ってください!……ありがとう…ございます。あの、私の娘…あなたのファンなんです!よかったらマネージャーさんと話して娘と会っていただけないでしょうか…」
目に涙を溜めてそういうものだから俺は
「はい。マネージャーにも言ってみますね。」
とマネージャーに事情を全て話したら娘さんの考えが決まるまで一緒に暮らすことになってしまったのだ。
そう、あの部屋には私が集めているNEWSのグッズがたくさん並べられている。
「大丈夫よ!あなたの部屋に片付けておいたわ。」
お母さん。また勝手なことしてー!!
でもNEWSと一緒に暮らすなんて私殺されるっ!!
「はぁーい。」
私は手越さん達を部屋に案内すると自分のベッドに思い切り寝転がる。
「はぁ…今日は凄く疲れるなー。」
ふっと瞼を閉じるといつの間にか眠っていた。
ーー 手越 ーー
はぁ。メンバーがそれぞれ自分の荷物をまとめているところ、俺は一人ため息をつく。
それに気付いた慶ちゃんは、
「あれ?手越がため息つくなんて珍しいんじゃない?何か悩み事?」
「いやぁ、あのさ。みんなに聞きたいんだけど未来ちゃんの事についてどう思う?」
「んー俺は可愛いし優しい子だと思うなぁ~」
とまっすー。
「俺は興味ない。」
とシゲ。
「なんか表情がコロコロ変わって面白いよね。」
と慶ちゃん。
「そういう手越は?」
「俺は…なんか引っかかる。」
「まっ、でもこんなところで悩んでもしょうがないよね~」
そうだな。深く考えるのはやめにしよう。
「おう!そうだよなー!」
俺は違うことを考えることにして自分の荷物の整理を始めた。
ーー 増田 ーー
手越がため息つくなんて珍しいなぁーと思っていたら慶ちゃんが迷いもなく聞き、その理由は何となく分かっていた。
未来ちゃんの事だ。
大丈夫かな?あいつの事だから未来ちゃんを好きになったりしたら大変だな。
一応お母さんの承知はあるけどそれはマネージャーさんも許してはくれないだろう。
でも俺にもその気持ちがちょっとだけ分かる。
未来ちゃんには何かほかの人とは違うオーラが出ていたからだ。
俺達がこの家に来ることになったきっかけは、小さなものだった。
俺達はロケの休憩時間に、近くの公園で静かに泣いている女性を見つけた。
その女性は今にも倒れそうで、顔色がとても悪かった。
それで心配した俺のマネージャーが話に行った。
「大丈夫ですか?どうしましたか?」
「っ…ひっく、な、だ、大丈夫っ…です…」
俺はそんな女性を放っておけなかった。
「大丈夫じゃないですよね?よければ話してくれませんか?」
俺は興味があったがそれだけではなく何故か体が勝手に動いていた。
その女性は静かに顔を上げると、目を大きく見張った。
「っ…も、もしかして…NEWSの…」
俺は多分知らないだろうと思い声をかけたから驚いたがすぐにニコッと笑い、
「そうです。増田といいます。それで、どうなさったんですか?ここじゃあれだからあそこのベンチに移動しませんか?」
俺はメンバーに連絡を入れ、その女性と話をした。
「実は…今日娘が学校で急に倒れて、すぐに総合病院に運ばれたんです…私も仕事を切り上げて病院に向かったら娘は元気に看護婦さんと話していてほっとして何分か病室の前に立っていたんです。そしたら後ろから担当の先生に声をかけられて……そして……っく…」
俺は弱々しい女性の背中をさすりながら話を聞いていた。
「娘は…脳に悪性の腫瘍が見つかって…っ…もう……手遅れ…だと……っ…でも娘はそれを知らなくて……あと半年……残り……っ…で、…手術をして助かる確率は…1%で……」
「……今はまだ辛いと思います。お母さんが決意したら娘さんに伝えてあげてください。そして娘さんの好きな生き方を選ばせてあげてください。今1番支えてあげられるのはお母さんしかいないんですから。」
俺は思わず言ってしまった言葉に失礼だと思い
「…勝手に口出ししてすみません。じゃあ」
と言って現場に戻ろうとした時
「待ってください!……ありがとう…ございます。あの、私の娘…あなたのファンなんです!よかったらマネージャーさんと話して娘と会っていただけないでしょうか…」
目に涙を溜めてそういうものだから俺は
「はい。マネージャーにも言ってみますね。」
とマネージャーに事情を全て話したら娘さんの考えが決まるまで一緒に暮らすことになってしまったのだ。

