『どうしたの…?』

私はおそるおそるきく。

『ゆうな、好きだよ。ずっとみてた。俺が守る。』


そういって、やさしいキスをした。



私の目からは、温かい涙が溢れる。


幸せの涙。

『私も、ずっと好きでした。』



私たちは、朝の白い光のなかで
もう一度ひとつになった。



『…はじめって呼べよ。』

私は初めて、彼の名前を知った。