『おはよう』

中村さんが小声でいってキスしてくれた。


『…おはよう…』


私は中村さんをみつめる。

…まつげがながいんだね。
…唇、やわらかいんだね。
…髪がワックスでちょっと固い。
…まだ香水の香りがする。

…でも、目はかわいいね。



声にはならないけど、

全てが好き。


大好きです。



『なに見てるの?』

『えっ、別に大丈夫っ』
私は慌てる。

『何が大丈夫なんだよー』

中村さんがふざけて、私に覆い被さる。

いきなり布団が剥がれたから、
なにも着ていない体が少し寒い。


私たちは猫みたいにじゃれあいながら、くるくるとベットをころげる。


突然、中村さんは私をベットに押し付けたままとまった。