バーガーショップやコンビニで一時間潰し、駅の入り口前で酔っ払いや夜の仕事明けの人たちとシャッターが上がるのを待ち、やって来た始発電車にそそくさ乗り込み、家路に向かう。



数字上の時間割りだけで考えると一見、辛そうだけど慣れればどうってことはない。行きも帰りもがらんとした車内だし。


これがポイント。人が少ないのはストレスの軽減になるし、ここ二か月、私のお気に入りの角度から斜めに顔を向けると、その向かいの角にいつも座る彼がいる。



いつもスマホに目を向けている俯いた顔に微かに垂れる前髪がセクシーな男性。