「手紙を返せ。秘密は言うから。」
え?涼介言っちゃうの?
覚悟しておかないと。
「俺と心は付き合ってる。」
そう言って涼介は呆然としている女子から
手紙を取り返してくれた。
「涼介、あ、ありがとう。でもばれちゃったから大変じゃない?私も大変だし。」
「・・・」
「涼介?」
「や、別にお前とのことならいい。」
涼介に今すぐ抱き着きたいほど
嬉しい。
「私も涼介のことなら大丈夫!」
でも、ほんとはいろいろ不安。
覚悟して頑張る!
涼介が歩きだしたら私には女子が、涼介には男子が集まってきた。
「涼介、お前なんで言ってくれなかったんだよ!」
「わりわり」
「いいな~。涼介彼女もち。」
一方私はというと・・・
「心ちゃ~ん、さっきはごめんね~!
お詫びにぃクルミたちのグループ入れてあげてもいいけど?」
げ、あの性格悪女クルミめ。
「結構です。」
「ふん!何よ彼氏いるからっていい気になっちゃって。」
クルミたちが行った後はほかの子からの質問攻め。
「いつから!?」
「誰からこくったの?」
「ていうか芸能人彼氏っていいな~!」
みんな、めっちゃ盛り上がってる。
勉強の準備したいのにな~。
涼介のほうをチラ見したら、
涼介も質問攻め。私に気がついて
「大丈夫?」
と口パクで心配してくれた。
そういうところが好き。

新しい先輩友達に、公開彼氏に、
とても楽しい学校生活が待っている佐々木心です!