なんてことを考えていたら。



「璃鈴、どうかしたの?」


「へっ?・・・・あ、愛夢ちゃん」




後ろから不意に声をかけられ、振り向いたら愛夢ちゃんがいて。



「なんか、羚くんを探している女の子がいて、ちょっと教えてあげたの」


「あ〜、羚都ね。多分告白よ」


「えっ、こ、告白ぅ!?」



私は思わず大きな声が出てしまった。



だって、告白ぅぅぅ!?

確かに羚くんは(ちょっと)イケメンでかっこいいけどさ!まさか告白する女の子を見たことがないからちょっと新鮮!



「まぁ、羚都のことは羚都のことだし。私たちは早くお昼ご飯を食べましょ」


「あっ、そっか!うん。食べよ!」



愛夢ちゃんに促され、私たちはまた席に戻った。



「どうかしたのー?」



席に戻ると滝田くんにそう聞かれる。


「えっとね、なんか羚くんに告白するっていう女の子に、羚くんがどこにいるかを教えてあげたの」


「えっ、璃鈴ちゃん止めなかったの!?」



なんだかすごく驚かれた。

何で?



「え、うん」


「ええ〜どうして!だって璃鈴ちゃん、羚都の─────」


「やめろ李憂!」



え、え、え?


何かを言いかけた滝田くんの口をすぐに塞いだ愛夢ちゃん。



そして、焦っているような愛夢ちゃんの顔。



な、何?