「いや〜いや〜せっかく、かけてきてもらったのに切らんでええよ〜 姉ちゃんなぁ〜先月のパケット料金未納やで〜9万ほど溜まってるけど会社取りにいこかー」


…………「ハぁーー。」
なんてこったい
里香は大きく、ため息をつく


力が抜けたように電話を切る。


振込め詐欺師に…私バカみたい

あんなやつの為に…5分という長い長い時間を待ちわびて…

わざわざ詐欺師に電話掛け直して


×××××××××××

「電話代返せぇーーー!!」



情けない…はぁ〜…情けない…


このムカつきは、どこにぶつけたらいいの!?

次かかってきたら言ってやる!!


詐欺師からの電話は待ってみたものの、かかってこない


多田君からの連絡を待つはずが今は詐欺師からの連絡を待つ里香

こうゆう所は父親の血を、ひいてると実感する。