忙しさと眠たさで疲れた里香は バイトが終わり真っすぐ家に帰る。


「ただいまぁ〜」

…今日は お父さんも お母さんもケンカしてないのかな…なんか静か


そのまま部屋に入る里香


疲れたけど髪染めなきゃ☆ 土曜休みもらったけど服買いに行きたいし、それに又美容院予約取れなかったら気分悪いし自分で染めよ!


鏡の前に座る里香


憧れの人に会える喜びと、こんな私が行っていいものなのか不安で複雑な気分。


髪を染めはじめる



よし!これで後20分おいてから流すだけね


《プルプルプルー》
携帯が鳴った


あっ 亜由美だ
「はい〜もしもぉ〜し」


「里香ちゃ〜ん!この前はゴメンね慎ちゃんと仲直りしたから☆ それとね慎ちゃんガソリンスタンド辞めて来月からトビ職はじめるんだってぇ」

幸せそうな声。
亜由美は 結婚願望が強い子だ。
きっと慎ちゃんも結婚を考えだしたのかな〜



「良かったね♪これからも仲良くしていくんだよ…慎ちゃんニッカポッカ似合いそう〜!……あっ!そぅそぅ!!慎ちゃんって多田君と同じ中学だったみたいやね!」


「そうみたい。どうしたのイキナリ?」