また補修工事が始まったらしい
昼休憩、みんなで食堂に行く途中だった
あの時、私が伝票を忘れていなかったらきっと出会ってなかったね…
神様が会わせてくれたんだ
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その晩、里香は仕事が終わり真っすぐ家に帰り宏君からの電話を待っていた
私は今もあなたが好きです
こうやって電話を待つのも今だに幸せです
あなたに今日偶然に出会えて良かった。たまっていた私の気持ちが爆発しそうだよ
《プルルルー》
かかってきた。
「はいはぃ。もう接待は終わった?電話大丈夫?」
「いゃ。まだかかりそうやから途中ぬけてきた…また戻らなあかんから長くは話しできんけどな」
そうなんだ…。
「じゃ、宏君…率直に聞くね…。今の彼女と結婚するの?」
宏君はキャバクラで知り合ったの女の子と付き合っている事を正輝から聞いていた
私と別れてからキャバ嬢と遊びほうけていた宏君がある店で出会った女の子と同棲している事も正輝から聞いた
「結婚?…俺はたぶん一生できんやろな(笑)」

