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部屋を出た里香は車に乗り少し不安なまま、あてなくドライブする
夜は昼間と違い私を素直にさせる
今でも好きな宏君を想いながら、あてなく車を走らせる
「戻ってこいょ。」の言葉が忘れられない…
でも私が苦しんで出した答えだから…これからは年上のこの彼を好きになりたい
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数日後
いつものようにトラックに乗り配達する里香
昼間は元気いっぱいの里香
もぅ、気になっていた宏君の元カノの事も考えなくてすむ今日この頃に自分らしさを取り戻し…
「今朝もトラックの積み込みの時、藤本さん見なかったなぁ…」
いつもなら慣れたリフト乗りながら「おはよ!」って声かけてくれるのに
ここ二日彼を見ていない…
夜勤になったのかな?
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「ありがとうございましたぁ」
荷物を卸しトラックに乗ると携帯がなっている
《プルルルー》
あっ、藤本さんだ!
「はぁ〜ぃ。もしもし〜」
「俺、今どこにいると思う?」
少し沈んだ様子の彼
「えっ?どこにいるの??」
「…病院…。」

