里香は勢いのままポケットに手を突っ込んでいる宏君の腕に手を通す…


ポケットから手を出した宏君は里香の手をギュッと握ってくれる‥


胸が張り裂けそう‥


温かい宏君の手


背が高いうえにヒールをはいてる里香よりも高いあなた…


あなたがギュッと強く握ってくれる手に里香への愛情を感じた。


少し重たい、このネックレスも‥あなたの愛情入ってるよね…


一歩あなたに近付けた今日は何だか素直になれる。



オレンジの灯りの下を手をつなぎ歩く二人


「宏君…。」


「なに‥?」



「…ありがとぅ。」


「なにが?…」


何でか涙が溢れてくるょ…。
…ダメ。 泣いちゃう…。